本コラムでは、SysTrackに関する情報をお伝えしていきます。
記念すべき第1回目では、SysTrackの概要についてご紹介します!
そもそも、SysTrackとは?
SysTrackとは、LAKESIDE SOFTWARE, INC.が提供するワークスペースアナリティクスソリューションです。ワークスペースアナリティクスとは、企業や組織のワークスペース、つまりユーザーが利用するPCやサーバー等で起こっている情報を収集し、ユーザー操作とシステムの関連性を数値で可視化・分析することです。
SysTrackは、ワークスペース上でユーザーが行っている操作や、システムのリソース状況を可視化・分析することで、生産性やユーザーの利用満足度を向上、IT投資を最適化するための運用管理を目的としたツールです。物理・仮想にとらわれず、システム全体を可視化・分析できるため、既存環境にも左右されずに利用することができます。
また、従来であれば、物理PCの管理のためには、物理PC用の監視ツールを入れて、仮想PC(VDI)の管理のためには、仮想PC用の監視ツールを入れるなど、管理したい対象ごとに監視ツールをそれぞれ入れる必要がありました。しかし、SysTrackであれば、物理・仮想・業務サーバー・クラウド等、1つのツールで全てを一元管理することができることも特徴の1つです。
どんな時に役立つの?
では、どんな時に使えるのか。日常の業務の中でイメージしてみましょう。
みなさんは普段、物理PCや仮想PC、業務サーバーやクラウドサービスを利用して業務を行っていると思います。その中で、PCの動きが遅かったり、全く動かなくなってしまったり…という経験はありませんか?
快適な仕事を妨げているその原因は、私たちがよく利用しているPCだけでなく、仮想環境や業務サーバー、クラウドサービスにも問題が潜んでいる可能性があります。そうなると、問題箇所を特定するのに、関連するすべてのシステムを一から隅々まで見ないといけない…なんてことにもなりかねません。しかし、SysTrackを入れていれば、その問題箇所もすぐに確認することができるんです!(具体的にどう確認できるのか?というところは、次回以降でご紹介します!)
例えば在宅勤務中に、仮想PCにアクセスできない!レスポンスが遅い!という現象が起きた場合、快適に仕事ができず、生産性の低下に繋がってしまいます。しかし、SysTrackが入っていれば、問題が発生した時間に遡って原因の特定ができるので、必要な対策を講じることで、仕事の快適性はもちろん、生産性の維持・向上が期待できます。
どんな仕組みになっているの?
SysTrackがどんな仕組みで動いているのか、簡単にご説明します。
まず、監視対象のOSにSysTrackのエージェントをインストールします。そうすると、あらゆるエンドポイントからマスターサーバーに自動で詳細なデータが収集されます。具体的には、ユーザーのオペレーションやアクセスした動作、関連するシステムの動作やリソースの利用状況、すべてのコンポーネント情報や変更履歴などが挙げられます。そして、これら全ての情報を関連付けて、トラブルの発見・原因究明へ導いてくれます。
このような監視ツールを導入すると、システムやネットワークへ負荷がかかってしまうのでは?と懸念されることがありますが、SysTrackにはその心配がありません!CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークに負荷をかけずに、大量のデータを収集・保管することが可能です。
SysTrackによるシステム負荷とデータ収集について、下記に記載します。
■業務に影響の出ないよう設計されたシステム負荷
- ・各エンドポイントで150MBのストレージ
(ターミナルサーバーは1ユーザー当たり10MB) - ・0.5%未満のCPU使用率
- ・50MBのメモリ使用
- ・毎日150KBのネットワーク
- ・オフラインでも動作可能
- ・ユーザーモードで実行可能
■大量かつ高頻度でのデータ収集
- ・1,000種類以上のデータを各エンドポイントで15秒ごとに収集
- ・1日1回、データを日次にまとめマスターにアップロード
- ・リアルタイム情報は、エンドポイントデータに直接アクセス
- ・マスター、エンドポイント共に3年分のデータを保持
OSは、Windows・Linux・Macに対応しています。
OSカテゴリ | 対応OS |
---|---|
Windows OS | Microsoft Windows 10 Microsoft Windows Server 2012 R2 Microsoft Windows Server 2016 |
Linux OS | Red Hat Enterprise Linux version 7 Centos Version 7 Fedora Version 12 - 25 Oracle Linux RHCK Version 7 SuSE Enterprise Linux version 12 openSuSE version 11 - 13 Ubuntu version 14 - 16 |
Mac OS | macOS version 10.9 (Mavericks) 以降 |
SysTrackの概要についてご理解いただけましたか?
もともとSysTrackは、トラブルシューティングのツールとして注目されていますが、前述したように、IT投資の最適化や働き方改革の支援としても活用ができます。
次回のコラムでは、SysTrackの様々な活用例について具体的にご紹介していきますね!
SysTrackの活用例
- ・トラブルシューティング
- ・システムのヘルスチェック
- ・システムリソース消費状況の見える化
- ・セキュリティとコストの適正化
- ・アセスメント/シュミレーション
- ・働き方の見える化

※LAKESIDE SOFTWARE, INC.(レイクサイドソフトウェア):グローバルで8拠点に所在、2017年8月に日本法人を設立。SysTrackの開発および販売を行う。導入実績は6,000社以上。ワークスペースアナリティクスのグローバルリーダーとして、「ワークスペースアナリティクスソリューション」を過去20年に渡って提供している。
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