導入事例

株式会社オージースポーツスポーツ 大阪府を代表するスポーツ施設「東和薬品RACTABドーム」に大規模イベントにも対応できる公衆Wi-Fi環境を整備、マーケティングへの活用も視野

オージースポーツでは、施設の管理運営を受託した東和薬品RACTABドーム(大阪府立門真スポーツセンター)に公衆Wi-Fi環境を整備するにあたり、「PicoCELA」を採用。大規模イベントにも対応できるWi-Fi環境を実現した。今後は、PicoManagerを使って運用管理の手間を削減したり、ユーザーのデータを収集したりと、活用を広げていく方針だ。

導入効果 1
8000名の同時アクセスに対応でき、施設内全域で利用可能な公衆Wi-Fi環境を実現
導入効果 2
PicoManagerでファームウェアのアップデートなどにかかる運用管理の手間を削減
導入効果 3
PicoManagerでユーザーのデータを収集、マーケティングへ活用可能に

施設運営の入札の提案に公衆Wi-Fi環境の整備を盛り込みたい

株式会社オージースポーツ東和薬品ラクタブドーム(大阪府立門真スポーツセンター総支配人高柳 浩樹 氏

株式会社オージースポーツ
東和薬品ラクタブドーム
(大阪府立門真スポーツセンター)
総支配人
高柳 浩樹 氏

 2021年8月に設立40周年を迎えたオージースポーツ。同社は、Daigasグループの地域密着型企業として、「(フィットネスクラブ、テニスクラブ)コ・ス・パ」「FITBASE24」「30peak」などスポーツ施設の経営、公共スポーツ施設等の管理運営受託のほか、施設外イベント事業、企業・団体向けヘルスケア事業などのビジネスを展開している。

 このうち施設の管理運営受託では、近畿地方にある10の施設において、同社直営のスポーツ施設の運営で培ったノウハウを活かし、サービスの向上やコスト削減を実現してきた。その代表格ともいえるのが、東和薬品RACTABドーム(大阪府立門真スポーツセンター)だ。RACTABドームは、目的に応じてプール、フロア、スケートに変化するメインアリーナを備えた、収容人数1万名を超える大規模な施設で、指定管理者制に移行して以来、同社が運営を受託してきた。

 そしてこのたび、契約の更新が間近となり、今後10年間の指定管理者を決める入札が行われることになった。同社はこれに応札するにあたって、提案に独自の付加価値を盛り込むべく検討を重ねた。現在、同社でRACTABドームの総支配人を務める高柳浩樹氏は「応札に向け弊社は1996年から23年にわたって門真スポーツセンターの運営を受託してきたこともあり、ノウハウの面では他社に負けない自負がありました。しなしながら、さらにもう一押しということで、公衆Wi-Fi環境の整備を追加提案することにしたのです」と語る。

安定性と信頼性、実績などを評値しSCSK MinoriとPicoCELAのタッグを採用

 今回の提案の目玉となった公衆Wi-Fi環境の整備だが、オージースポーツは単にWi-Fi環境を整備するだけでなく、構築したネットワークをマーケティング活動や映像配信などに活用することも検討した。こうした次のステップまで見据えた提案を行うためには、インフラとなるWi-Fi環境の信頼性が大きな意味を持つ。

「RACTABドームのような大規模な施設における公衆ネットワークの整備は、一般的な商業施設の公衆Wi-Fi環境とは求められるものが異なります。何千人という人が一斉にアクセスしても、安定したパフォーマンスを発揮できなくてはなりません」(高柳氏)

 同社がWi-Fi環境の要件として想定したのは、8000名が同時にアクセスしても対応できること、必要に応じて柔軟な拡張が可能なことだった。

「そうした要件を満たす製品として、弊社のパートナーであり導入コンサルを担当した(株)GAORAから提案してもらったのが『PicoCELA』と販売代理店であるSCSK Minoriソリューションズ(以下、SCSK Minori)でした。PicoCELAは、多数のAP(アクセスポイント)を導入しても、パフォーマンスが落ちない安定性、信頼性があります。また、メッシュWi-FiのためLANケーブルが不要で増設も容易です。さらに、大規模施設における実績が豊富なことに加え、導入時・導入後のサポート体制が充実しているのも魅力でした。こうした点を評価し、採用を決めました」(高柳氏)

大規模イベントにも対応できる公衆Wi-Fi環境が実現
運用管理やマーケティングでの活用も視野

 入札の結果、オージースポーツの提案が採用され、同社は正式に2020年4月から10年間の指定管理者に再任された。その後、現地調査を経て構築作業がスタートし、2021年10月に完了。11月より来場者に向けた公衆Wi-Fiサービスを開始した。

 構築作業にあたっては、GAORA、SCSK MinoriおよびPicoCELA本社の技術メンバーが支援を実施。何度も現場に足を運び、確実にパフォーマンスが発揮できるようテストとチューニングを重ねた。このとき、ネックになったのがAPの電源の確保だったという。既存の設備から電源を取ると、他の機器に影響を及ぼしかねず、安定性の面で問題になるため、独立した電源を確保する必要があったのだ。

「そこで一部のAPでPoE(Power over Ethernet)給電を採用し、新たに電源ケーブルを敷設するところと、LANケーブルで代替するところをバランスよく使い分けることにしました。おかげで、工事は最小限で済んでいます」(高柳氏)

 APの設置台数は32台。これで施設全域をカバーし、大規模イベントにも対応できる公衆Wi-Fi環境が実現している。また、予備機は3台を確保した。

 Wi-Fi環境を利用する際には、まず簡単なアンケートに答えてもらう。アンケートは、クラウド管理システム「PicoManager」の機能を活用したもので、年代、性別、主な利用エリア(利用目的)を回答するようになっている。

「いずれはユーザーの位置や移動の状況などのデータを収集して利用実態を正確に把握し、次の一手に結びつけたいと考えています」(高柳氏)

 また同社は、PicoManagerのさらなる活用も検討している。PicoManagerは、導入機器の遠隔監視運用が可能で、ファームウェアのアップデートも一括でできるため、運用管理の手間を大幅に削減可能だ。また、さまざまな付加価値サービスをマーケティングに活用することもできる。例えば、前述のユーザーの位置や移動などのデータをヒートマップ等で表示できるので、マーケティング分析に使うことも容易だ。

2セグメントのメリットを活かし動画配信などを検討

 今回、RACTABドームに公衆Wi-Fi環境を構築する際、新たにインターネット回線を契約したが、この回線では完全に分離した2つのセッションを使える。それゆえ、Wi-Fi環境に多数のアクセスがあっても、別のセグメントが利用しているセッションには影響が及ばない。そこでオージースポーツでは、Wi-Fi環境と別のセグメントを動画配信などに活用することを検討している。

 また、RACTABドームは様々な用途で施設を貸し出す機会も多い。例えば、幼稚園や学校の運動会、民間企業や興行団体がイベントに利用する。その際、YouTubeなどを使ったリアルタイムの動画配信を考えている。

「これまで主催者様がRACTABドームを借りてイベント等を開催するとき、動画を配信したいと思えばそのためだけに回線を敷設する必要がありました。しかし今後は、このたび整備した環境を提供することができますので、施設として大きな付加価値になると思います。また、企業のセミナー会場としての活用も積極的にアピールしていきたいと思います」(高柳氏)

パートナーの声

次のステップまで見据えた公衆Wi-Fi環境が構築できました

今回、RACTABドームの公衆Wi-Fi環境の整備をお手伝いさせていただき、大規模イベントにも対応できるインフラを実現できたことをうれしく思います。当社としても、新たに提案する以上は単なる環境整備に留まらず、新たなサービスの提供など、次のステップまで見据えた付加価値が必要と考えました。それだけにインフラの信頼性は重要な要素でしたが、PicoCELAはそれを実現してくれました。今後は、当社が得意とする映像配信など、ネットワークを活用した新たなサービスの提案を通じ、RACTABドームの魅力アップに貢献していきたいと考えています。

株式会社GAORA
IT推進部 シニアエキスパート 岩滝 徳則 氏

株式会社GAORAIT推進部シニアエキスパート岩滝 徳則 氏
株式会社GAORA
導入企業プロフィール
会社名 株式会社オージースポーツ
本社所在地 大阪府大阪市中央区備後町3-6-14
事業概要 1981年設立。「健康に関するサービスの創造と提供を通して、元気で輝ける暮らしと活力ある社会のお役に立ちます。」という経営理念のもと、近畿地方を中心に、フィットネスクラブの運営などの事業を展開している。
URL https://www.ogsports.co.jp/

※記載された内容は取材当時の情報です。※会社名および商品名は各社の商標または商標登録です。